伊勢志摩のアコヤベビーパール養殖
伊勢志摩の
真珠養殖記録
人の手と大いなる自然が織りなす、4〜5年の歳月をかけた宝石の軌跡。
アコヤベビーパール養殖をご紹介いたします。
A JOURNEY MEASURED IN TIME
その一粒は、
長い時間をかけて生まれる。
一粒の真珠が生まれるまでに、約4〜5年という長い歳月を要します。
真珠は人だけの力でも、自然だけの力でもつくることはできません。
稚貝を育て、母貝を整え、核入れを施すのは人の仕事。
その後、海の中で真珠層を育むのは自然の営みです。
人の技と海の恵みが重なって、真珠はその美しさを完成させます。
そして、その長い時間の積み重ねが真珠の一粒一粒に宿っています。
ORIGIN
受け継がれる原点
真珠養殖の技術は、御木本幸吉氏・見瀬辰平氏・西川藤吉氏ら先人たちによって
伊勢志摩の海で育まれ、日本各地、さらには世界へと広がっていきました。
その歩みは先人たちの情熱とたゆまぬ努力によって支えられ、世代を超えて大切に受け継がれてきました。
海の呼吸を感じ、貝の変化に心を配り、一つひとつの命と向き合う。
その姿勢と技術こそが今へと続く真珠づくりの原点です。
受け継がれてきたものが、
今日の真珠づくりへと続いている。
春から夏へ。
母貝を育て、手をかけ、核入れに向けて準備を整える。
真珠づくりはまず「貝を育てる」ことから始まる。
PROCESS 01 / 09
母貝育成
まずは真珠をつくる母貝を育てる
真珠をつくるために欠かせないのがアコヤ貝の「母貝」です。まずは稚貝(赤ちゃんの貝)を一つひとつ育て、母貝になるまで大切に成長させていきます。成長の過程ではこまめな掃除や手入れを行い、貝の状態を見守りながら育てていきます。
PROCESS 02 / 09
貝掃除
貝の健康を守る、日々の手入れ
海の中で育つアコヤ貝の表面には泥やホヤ貝・フジツボ・海綿・海草などのさまざまなものが付着します。そのままにしておくと貝の成長を妨げる原因にもなるため、専用の工具を使い、ひとつひとつ手作業で丁寧に取り除きます。美しい真珠を育てるためには真珠そのものだけでなく、母貝の状態を良好に保つことが大切です。
PROCESS 03 / 09
貝たて・セン挿し
核入れに向けて、母貝を準備する
核入れを行うためには、母貝の口を開かなければなりません。そこで母貝をにがりに漬け、貝の口が自然に開くのを待ちます。こうして核入れのための状態を整え、この工程を「貝たて・セン挿し」と呼びます。
人の手が最も近づく時間。
外套膜を整え、核を入れ、母貝を休ませる。
一粒の未来は職人の指先に託される。
PROCESS 04 / 09
細胞切り
真珠層を生み出す「外套膜」を整える
育てたアコヤ貝から「外套膜」を必要な部分だけ切り取ります。外套膜は貝の内臓を覆う膜で、真珠層を形成するための真珠質を分泌する働きがあります。専用の工具を使い、必要な部分を細かく均等に切り分け、目印となる着色を施して核入れの下準備を整えます。
PROCESS 05 / 09
核入れ
一粒の未来を母貝の中へ
養殖真珠は、母貝の中に入れた「核」のまわりに真珠層が幾重にも重なることで形づくられていきます。貝たてを行った母貝の中へ「核」と切り分けた外套膜を慎重に挿入します。アコヤ貝の内臓を傷つけないよう直径2.7mmの核を4〜5個ほど均一に納めるには、高い技術と集中力が必要です。熟練の技術者でも、一日に挿核できる数は約200貝ほど。ひとつひとつの貝に向き合いながら、真珠になる未来を託していきます。
PROCESS 06 / 09
養生
核入れを終えた母貝をゆっくり休ませる
核入れが完了すると母貝は次の工程へ進む前に「養生」の期間に入ります。核入れ直後の母貝をすぐに沖へ出すのではなく、母貝が回復するまで約1か月かけて休ませます。ここから海の中で真珠層が育っていく時間が始まります。
ここからは海の時間。
沖へ送り出し、海中で育て、浜揚げを迎える。
最後は職人の目が一粒の輝きを選び取る。
PROCESS 07 / 09
沖だし
海へ送り出し、自然の中で真珠層を育てる
養生を終えた母貝は貝掃除を行った後、専用の養殖網へ均一に並べ、紐でくくっていきます。準備が整うといよいよ養殖エリアへ。沖へ出した母貝は、自然の海の中でプランクトンなどを食べながら成長します。約1〜2年海中に吊り下げられ、四季の変化にさらされながら、核のまわりに真珠層が少しずつ重なっていきます。この間も、貝の表面に付着する海藻やフジツボなどが海からの栄養を妨げないよう定期的に貝掃除を行います。ここからは人の手だけではなく、海という自然の力が真珠を育てていきます。
PROCESS 08 / 09
浜揚げ・真珠取り出し(貝剥き)
海から引き上げ、真珠を取り出す
いよいよ海から引き上げます。網籠に入った母貝を順々に引き上げ、海の中で成長した母貝を地上へ運び込む「浜揚げ」は真珠養殖の大きな節目となる工程です。 その後、作業台で母貝を専用のナイフで開き、貝の身と貝柱を丁寧に分けていきます。 すべて手作業で仕分けを行い、集められた貝の身は専用の機械へ。遠心力によって貝の身をほぐしながら、真珠を取り出していきます。 貝の身がほぐれた後は、再びバケツへ取り出し、丁寧に洗いながら真珠を拾い上げます。 海の中で育まれてきた真珠がここで初めてその姿を現します。ただし、すべての真珠が同じように成長するわけではありません。 長い養殖期間を経て現れた一粒一粒には、それぞれ異なる個性が宿っています。
PROCESS 09 / 09
洗浄・選別
一粒ずつ向き合い、真珠の個性を見極める
浜揚げによって取り出された真珠は洗浄の工程へ進みます。 表面に付着した汚れなどを取り除くため、専用の樽に真珠と水を入れ、丁寧に洗浄していきます。 洗浄を終え、真珠をしっかりと乾かした後、いよいよ職人による選別が始まります。 真珠は一粒ごとに「色」「かたち」「巻き」「キズ」「テリ」が異なります。 職人は一粒ずつ状態を確かめ、ジュエリーとしてふさわしい品質かどうかを見極めながら丁寧に選り分けていきます。 選別した後も品質が同等になるようさらに細かく仕分けを行います。 数多くの真珠の中から条件を満たし、選び抜かれたごく僅かな真珠だけがジュエリーとして新たな輝きをまといます。
WE SEEK EXCELLENCE IN PEARLS.
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